『広島のピカ-たみちゃん4歳の記憶、そして被爆者運動へ』
石川県原爆被災者友の会会長 西本多美子さんのお話が本になりました。
2013年4月7日に開催した平和サークルむぎわらぼうし330回例会「ヒロシマ原爆ひばくしゃのお話をきく会」における西本多美子さん(石川県原爆被災者友の会会長)の講演内容を西本さんに加筆・修正いただき、平和サークルむぎわらぼうしが編集したものです。(イラストは画家・かるべめぐみさん)
広島に原爆が落とされたのは、西本さんが4歳のとき。男の子の「B29だ!」のひと声に命を救われた西本さんとお母さん。その後、奇跡的に家族全員との再会を果たしますが、被爆で苦しむ人、家族を亡くした人、疎開先で苦労するお母さんの涙を見ながら広島で育ちました。
今、被爆者の平均年齢は80歳に近づいています。既に多くの方が亡くなり、当時の記憶が鮮明な方は、病気や高齢のため証言活動をすることが難しくなってきました。そうしたなか、西本さんのような幼児被爆者が、被爆証言を受け継ぎ、語り継いでいく時代になっています。
西本さんは、たくさんの方の被爆証言を読み込みながら、断片的に残る自身の被爆体験をつなぎ合わせ、証言活動をされています。また、被爆者の指定医療機関を増やす取り組みや被爆者健康手帳の取得、原爆症認定のために奔走されています。本書では、そのような西本さんの半生と想いが、西本さんの語り口調をそのままに、生き生きと綴られています。
本書は、平和サークルむぎわらぼうしのメンバーが西本さんのお話を文字起こしし、編集し、イラストを描きました。本書をつくる作業そのものが、被爆者の証言と思いを受け継ぐ活動であり、本書を多くの人に読んでいただくことが、被爆の実相をひろめ、被爆者運動を受け継ぐ取り組みとなります。ぜひ、多くの方にお読みいただきたいと思います。
▼A4判 / 46㌻ / 頒価500円(送料別)
▼2014年10月19日、第3刷発行
▼発行 平和サークルむぎわらぼうし
▼注文書(案内チラシ)はこちら
▼ご注文は石川反核医師の会まで(☎076-222-5373 FAX076-231-5156)
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<目次>
企画した経緯と、西本多美子さんの紹介
1.高齢化する被爆者
◇幼児被爆者が、被爆証言を受け継ぎ、語り継ぐ時代に
◇「フクシマ」につながる被爆者運動
2.戦時中の暮らし
◇「日本のベニス」と呼ばれた水の街
◇贅沢は敵、欲しがりません勝つまでは
◇空襲をまぬがれた軍都、広島
3.狙われた広島、8時15分
4.8月6日、原爆投下の日
◇その日、家族は
◇男の子の一声に命を救われて
◇病院に行くも、引き返す
◇生死の分かれ目
5.ブドウ畑で過ごした三日三晩
◇家族全員との再会
◇飢えを救った青いブドウ
◇大火傷の女学生
6.熱線と爆風、そして放射線
◇地獄と化した広島
◇死体で埋め尽くされた焦土
◇坪井直さんの話
◇急性症状が出始める
7.戦後の暮らし
◇居候暮らしと母の苦労
◇にわか作りの長屋暮らし
8.現在も続く放射線の被害、そして国との闘い
◇原爆症の認定を求める運動
◇困難を極める証人探し
◇差別との闘い
◇原爆と原発の廃絶を!
<質疑応答>
<資料>
1.原爆症認定制度とは
2.厚生労働省が定めた原爆症認定基準
3.広島市の旧地図
4.『あたらしい憲法のはなし』より抜粋―戦争の放棄

