ICAN紹介
★ICANとは?
ICAN:核兵器廃絶国際キャンペーンとは、核兵器禁止条約の多国間交渉を2015年までに開始しようという世界の人々と政府の声を高めるためのキャンペーン。
ICANは、2007年に12カ国で発足しました。今日までに60カ国200以上の団体がこのキャンペーンに参加し、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)や平和市長会議も名を連ねています。また、ダライラマ法王、反アパルトヘイト運動リーダーであるデズモンド・ツツ大司教、ノーベル平和賞受賞者であり地雷廃絶運動家のジョディ・ウィリアムズ氏など、各界の著名人もキャンペーン大使としてICANに加わっています。
★ICANのプラン:核兵器ゼロへの道筋
今や世界中の人々、政府、指導者が「核兵器のない世界」というビジョンに賛同しています。他の兵器を禁止したのと同じように、多国間交渉によって核兵器禁止条約をつくることは、軍縮と核不拡散帽子を組み合わせたもっとも現実的な道です。
★なぜ、核兵器禁止条約が必要なのか?
核兵器禁止条約は核兵器および核兵器に使用可能な核分裂性物質を包括的に禁止するもので、1968年につくられた核不拡散条約(NPT)をさらに発展させるものです。NPTは発行から40年が経ちましたが、世界にはいまだ2万発以上の核兵器が存在し、それらを廃絶しするための包括的なプロセスは進んでいません。核兵器禁止条約をつくることこそ、核兵器のない世界のためのもっとも明白で現実的な道です。
★核兵器禁止条約を日本から
広島・長崎を経験した日本は、被爆国として「核廃絶」を訴えてきました。そして、戦争の過ちと苦しみを繰り返さないために、平和憲法をもとに世界平和を呼び掛けてきました。
しかし、日本政府はいまだ核兵器禁止条約に賛成していません。この条約は「現実的ではない」というのです。その背景には、日本が米国の「核の傘」に頼っているという政策があります。
潘基文国連事務総長は、「核兵器が国を安全にするというのは幻想だ。安全を保証する唯一の道は、核兵器廃絶だ」(2010年7月、広島)と述べています。
広島市長が会長をつとめる平和市長会議は、核兵器禁止条約を通じて、2020年までに核兵器のない世界を実現することを求めています。多くの市民団体や被爆者団体も行動しています。
日本政府が核兵器禁止条約に賛成するよう、働きかけましょう!
■ブックレットの紹介
「壊滅的な人道的被害」
http://no-nukes.doc-net.or.jp/activity/pdf/130129ICANpanfu.pdf
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)概要
http://no-nukes.doc-net.or.jp/Ican_japanese-2.pdf