こちらの企画は大雪の影響により【延期(時期未定)】となりました。
日時:2025年2月9日[日]10時~11時45分
場所:近江町交流プラザ 集会室 & Zoom
(金沢市 青草町88番地 近江町いちば館4階)
お話:西本多美子 さん(元石川県原爆被災者友の会会長)
大田健志 事務局員 (核戦争を防止する石川医師の会)
定員:会場・70人、Zoom・ 100人
参加費:無料

こちらの企画は大雪の影響により【延期(時期未定)】となりました。
日時:2025年2月9日[日]10時~11時45分
場所:近江町交流プラザ 集会室 & Zoom
(金沢市 青草町88番地 近江町いちば館4階)
お話:西本多美子 さん(元石川県原爆被災者友の会会長)
大田健志 事務局員 (核戦争を防止する石川医師の会)
定員:会場・70人、Zoom・ 100人
参加費:無料
25言語に翻訳され、世界中で読まれている漫画『はだしのゲン』。その翻訳や普及に尽力している様々な方にインタビューした映像 「ゲンの翼 はだしのゲン翻訳者たちの物語」 がYouTubeで公開されています。製作は 『はだしのゲン』翻訳・出版グループのプロジェクト・ゲン(中国語翻訳・坂東弘美さん) です。当会の代表世話人・江守道子や事務局、石川県金沢市在住の浅妻南海江さんや西多喜代子さんも出演していますので、ぜひご覧ください。
2024年10月11日、ノルウェー・ノーベル委員会が今年の平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表したことを受けて、当会では声明「日本被団協のノーベル平和賞受賞を心より歓迎する」を本日発表しました。
2024年10月18日
日本被団協のノーベル平和賞受賞を心より歓迎する
核戦争を防止する石川医師の会
代表世話人 江守 道子
2024年10月11日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に対し、今年のノーベル平和賞を授与することが発表された。日本被団協、被爆者運動に関わってこられた先達に心より敬意を表するとともに、核兵器のない平和な未来に向けて不断の努力を続けておられるすべての方とともにこの快挙を喜び合いたい。
被爆者の方々は、放射能による健康被害に加えて、いわれなき偏見や差別に苦しみながら1956年8月に日本被団協を設立し、国への補償を求める活動に加えて、報復ではなく和解の道を選び、核兵器のない世界を作るために国内外への発信に尽力されてきた。
石川県においても、1960年に元日本被団協顧問の岩佐幹三氏らを中心に「石川県原爆被災者友の会」が発足。2022年3月末に高齢化等を理由に解散となったが、長きにわたり石川県における平和運動を牽引され、解散した今もなお元会長の西本多美子氏らが石川県内外で被爆証言など諸活動に尽力されている。
ノルウェー・ノーベル委員会は、日本被団協の受賞理由について、被爆者が筆舌に尽くしがたい被爆体験を語り、核兵器の非人道性を全世界に発信してきたことに加えて、日本への原爆投下以降、約80年間にわたり戦争で核兵器が使用されたこなかった事実に触れて、日本被団協ならびに被爆者の並々ならぬ努力が「核のタブー」という規範の確立に貢献してきたことを挙げている。
この朗報に際して、岸田文雄前首相や林芳正官房長官が記者会見やSNSを通じて祝意を示しているが、石破茂首相は9月の自民党総裁選で「核共有」の議論の必要性を訴えており、非核三原則からも断じて容認することはできない。
さらには、従来、“核保有国と非核保有国の橋渡し役”を自任してきた日本政府は、過去2回の核兵器禁止条約締約国会議にも不参加であった。2025年3月には第三回締約国会議の開催も控えているが、今月12日に開催された党首討論会においても石破首相はオブザーバー参加に対して慎重な姿勢を崩していない。同条約に参加し、核廃絶に向けリーダーシップを発揮することが日本被団協、被爆者に対して日本政府ができる唯一の慶祝であり、唯一の戦争被爆国としての責務であると真に訴えたい。
私たちは、この日本被団協のノーベル平和賞受賞を契機に、医師の社会的責任として「核兵器の非人道性」の理解を広げる取り組みの重要性を再確認し、ここに決意を新たにするものである。核戦争を防止する石川医師の会は、被爆の実相を知らせる取り組みに一層尽力するとともに、被爆者の悲願である核兵器禁止条約への署名・批准を日本政府に求めていく。
広島では2021年の広島高裁判決を受けて「黒い雨」地域住民に被爆者健康手帳の交付が始まりました。しかし長崎は救済の対象外とされています。
9月9日、長崎地裁は被爆体験者訴訟の15名の原告に勝訴、残りの29名に敗訴の判決を言い渡しました。
被爆体験者訴訟は2007年の提訴から既に17年が経過し、平均年齢は85歳を超えています。これ以上決着を長引かせず、「国、そして被告の長崎県、長崎市は勝訴原告を控訴せず、敗訴原告を含め全ての被爆体験者の救済」を求めるネット署名運動を長崎県保険医協会が行っており、9月20日に厚労省に署名提出を予定しています。
「緊急・ネット署名」のお願いになりますが、ご協力をお願いいたします。
長崎の被爆体験者 一日も早い合理的解決のために。
首相・厚労相等に判断迫るネット署名スタート
→ 署名はこちらから https://www.vidro.gr.jp/20240909/
▼下のリンクは、黒い雨訴訟に関して当会が2021年7月に発表した声明です。
<申込方法>
会場参加の場合、Web申込フォーム、電話、FAX、いずれ下の方法で、9/12(木)午前中までにお申し込みください(※定員になり次第締め切ります)。
Zoomでの参加の場合、Web申込フォームまたはメールにてお申し込みください。
Web申込フォーム:https://forms.gle/X6a7hDyhGJVwMnj78
電話:076-222-5373
メール:ippnw1988★gmail.com (★を@に変更して送信してください。)
反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会(事務局:石川県生活協同組合連合会、当会も構成団体)は2024年7月に卯辰山玉兎ヶ丘で「ピースデイ」を、8月に石川県庁で「平和のパネル展」を開催します。多くのご参加・ご来場をお待ちしております。
核戦争を防止する石川医師の会(以下、反核医師の会)では、核戦争よる被害の実相を伝える図書として漫画『はだしのゲン』(以下、ゲン)を石川県内の小・中学校に寄贈する活動を2011年から各市町教育委員会の協力を得て実施しており、これまで寄贈済が14市町、寄贈不要が3市町、未寄贈が2市町(珠洲市、能登町)です。
ゲンは被爆の実相を伝えるだけでなく、作者・中沢啓治氏の「踏まれてもまっすぐに伸びる麦のように、強く生きよう」、幾多の困難を乗り越える姿が描かれています。反核医師の会では元旦の能登半島地震で大きな被害があった子どもたちを元気づけてくれるものと、能登町教育委員会に働きかけて今回のゲン寄贈が実現しました。
■能登町教育長との懇談
6月10日能登町教育委員会を訪問し、小学校5校に日本語版を、中学校4校に日本語版と英語版を、町立中央図書館に日本語版をそれぞれ寄贈しました。英語版はNPO法人はだしのゲンをひろめる会(以下、ひろめる会)の提供です。
寄贈式には、教育委員会から眞智富子教育長、河崎恭子事務局長、反核医師の会から横山加奈子副代表世話人、小野栄子事務局員、ひろめる会から神田順一事務局長が出席しました。
眞智教育長からは「子どもたちはゲンの日本語版と英語版を対比して見ることができるので興味を持ってくれると思う」「非核三原則にある通り、恒久的平和を子どもたちに引き継いでいきたい」「私は中学生の修学旅行で広島に二度引率したことや広島原爆資料館の派遣事業を利用して被爆者を迎えてお話していただいたこともある」「ゲンに触れることにより、平和を考える機会になることが期待できる」「子どもたちはそれぞれの発達段階に応じた読み方をすると思う。そこは子どもたちの力を信じたい」「教員にはゲンをどのように活用できるか考えてもらいたい」などゲンの寄贈を受け入れた思いをたくさん語っていただきました。
私たちからはゲンの利用方法について、保健室に置いていたらよく読まれていたとか、石川県立図書館にもゲンを寄贈したが、配置場所が民族差別等の社会科学分野であり、子どもたちが閲覧できにくいのは問題と指摘したところ、教育長からは「各学校には子どもたちが手にとりやすいコーナーに置くように伝えたい」と話されました。
■全自治体への寄贈が目標
反核医師の会では、県内全ての自治体へのゲン寄贈を目指しており、今後は未寄贈の珠洲市、寄贈不要と回答された3市町(小松市、津幡町、羽咋市)への働きかけを進めていきます。さらにこの取り組みを開始して13年経過しているため、これまでの寄贈先での利用状況調査や2巡目の寄贈活動も検討しています。
昨年、都道府県立図書館へのゲン所属・寄贈希望アンケートでたくさんの寄贈実績があったひろめる会では、今後は県内の公立図書館へのアンケート活動を検討しています。 (まとめ 神田順一)
核戦争を防止する石川医師の会では、被爆の実相を子どもたちに伝えるために、漫画『はだしのゲン』(全10巻)を県内の小・中学校に寄贈する取り組みを、NPO法人はだしのゲンをひろめる会と共同で取り組んでいます。
11月29日には穴水町教育委員会を訪問し、小学校2校に日本語版を、中学校1校に日本語版と英語版を1セットずつ寄贈しました。(日本語版は医師の会から、英語版はひろめる会から寄贈)
寄贈式には、教育委員会から大間順子教育長と事務局、医師の会から事務局の小野、ひろめる会から事務局長の神田順一さんが出席しました。大間教育長はご挨拶一つで場がエネルギーに満ち溢れるようなとてもお元気な方で、楽しい懇談となりました。
◆医師のメッセージを伝え、配架の工夫を要望
式の冒頭、医師の会からは『はだしのゲン』寄贈運動の経過と寄贈に込めた医師のメッセージを伝え、神田さんからはひろめる会の活動紹介とともに、「是非子どもたちの目に留まるような配架を」と要望しました。熱心にメモを取りながら聞いて下さった教育長は、12月の校長会で2団体からのメッセージを直接校長に伝えること、そして配架の件も学校司書(小中学校・計3校に一人)に伝えることを約束してくださいました。
◆「読書は心の投資」
穴水町の学校では「読書は心の投資」として、読書習慣を大事にしているそうです。「はだしゲンは、きっと皆が進んで手に取ってくれるはず!」と、寄贈を大変喜んでいただきました。また、英語版は中学校に寄贈したものですが、「先に小学生に英語版を見せてあげたい。英語版のゲンに触れることで、子どもたちは他の英語の本にも興味を持ち、世界が広がるはず」と、英語教育に力を入れている様子も報告されました。
寄贈式には、北陸中日新聞のほかケーブルテレビの取材もありました。これらの報道によって、学校以外でも『はだしのゲン』が読まれる機会が増えるのではないかと期待しています。
◆ 県内14市町100校に寄贈
寄贈式のセッティングは意外に時間と労力を要するものですが、その報奨は何倍にも大きくなります。教育長等の熱意と実践に触れることができ、医師がどんな思いで核兵器廃絶運動に取り組んでいるのか、また作者・中沢啓治さんが『はだしのゲン』に込めたメッセージ等を直接お伝えできる貴重な機会にもなります。充実した懇談を終えた時にはいつも、子どもたちが時に真剣に、時に笑いながら『はだしのゲン』を読む姿が想像できて、次の寄贈への励みにもなっています。
『はだしのゲン』寄贈運動は、穴水町への寄贈で14市町100校(日本語版101セット、英語版12セット)となり、未寄贈の自治体は珠洲市、能登町の2か所になりました(3自治体は寄贈辞退)。2024年はこの2自治体への働きかけが焦点になります。来年の報告を楽しみに待っていてください!
反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会(事務局:石川県生活協同組合連合会、当会も構成団体)は2023年7月に卯辰山玉兎ヶ丘で「ピースデイ」を、8月に石川県庁で「平和のパネル展」を開催します。多くのご参加・ご来場をお待ちしております。
ピースデイ 2023
平和のパネル展 2023
・・・・・・・・・・・
平和のパネル展「オープニングセレモニー」
<両企画の主催>
反核・平和おりづる市民のつどい実行委員会
(事務局:石川県生活協同組合連合会 電話 076-259-5962)
漫画『はだしのゲン』が広島市の小学校の平和教材から削除されることを受けて、2月24日、削除撤回を求める声明を以下の通り発表しました。石川県内の小・中学校に『はだしのゲン』寄贈運動を行っている当会としても、今後も『はだしのゲン』が多くの子どもたちに読み継がれていくことを心から願っています。⇒参考:加賀市小中学校にゲン寄贈
「はだしのゲン」の学校教材からの削除撤回を求める声明
令和5年2月8日付で公開された「平和教育プラグラムの改訂について(報告)」では、広島市教育委員会で2013年度より活用されている学校教材「ひろしま平和ノート」において、2023年度より、小学3年生向けの教材の中から、漫画「はだしのゲン」に関する掲載箇所を削除する旨の報告が記載されており、この改訂にあたっては、各種媒体においても大きく報道されています。
広島市教育委員会は、今回の掲載削除について、「漫画の一部を教材としているため、被爆の実相に迫りにくい。」との理由を挙げています。具体的には、浪曲が登場する場面が児童の生活実態に合わない、鯉を盗む描写が誤解を与えるなど、補足説明を要するために教材として扱うことが難しいとされています。
しかし、たとえ切り抜きだとしても、その場面に描かれた風景や登場人物のセリフ一つひとつが、被爆の実相や戦前・戦後の生活実態を知る重要な記録と言えます。特に「はだしのゲン」は、漫画という子どもたちにとってより伝わりやすい形で、当時の広島の生活状況、被爆の実相を学ぶことができる良書であるからこそ、2013年当時、「ひろしま平和ノート」に教材として採用されたのではないでしょうか。
原爆の被害を前に、医師は余りにも無力となることを、私たちは先の戦争から学びました。治療が難しいならば、予防しなければなりません。当会では、若い世代に核被害の実相を伝え、核廃絶運動を広げていくために、2011年より、石川県内の小・中学校に「はだしのゲン」を寄贈する取組を実施しており、広島から遠く離れた石川県でも多くの子どもたちに読み継がれています。
原爆投下から77年が経過し、被爆者の方のお話を直接伺う機会が減った今、ゲンが伝える被爆の実相と継承の価値はますます大きなものとなっています。「子供から、はだしのゲンを遠ざけるつもりは全くない」との広島市教育委員会の発言が報道されていますが、それならば、すべての小・中学校への配架など、今後も「はだしのゲン」が多くの子どもたちに読み継いでもらえるよう一層の工夫が必要であり、平和教材からの掲載削除はそれに逆行するものではないでしょうか。私たちは、教材からの削除撤回と、「はだしのゲン」のさらなる活用を求めます。
2023年2月24日
核戦争を防止する石川医師の会
代表世話人 江守道子