石川反核医師の会では、毎年、国連核兵器廃絶デー(9 月26 日)を記念するイベントを開催していますが、今年(2019年)は9月23日に、アメリカ生まれの詩人アーサー・ビナードさんをお迎えし、石川県教育会館にて開催しました。
アーサーさんは今年5月に、生きものの命のいとなみ・核被害の恐ろしさを伝える紙芝居「ちっちゃいこえ」(脚本:アーサー・ビナード、絵:丸木俊・位里「原爆の図より」、発行:童心社)を制作されています。
当日は、午前の小学生向け企画「ピースな楽校」、午後の大人向け企画「アーサー・ビナード講演会」合わせて370人以上の方に来場いただき、紙芝居「ちっちゃいこえ」の上演やアーサーさんのトークを通して、核をめぐる問題の本質を学び、核兵器の廃絶のために一人ひとりができることを考えました。
10:30~「ピースな楽校」
主に小学生を対象として、学校形式で平和について学び考える企画として開催しました。
【出 演】 安原昭二(ヤッシー)、武藤一彦(校長先生)、横山加奈子(1時間目出演)、野間成之(のまりん/2時間目出演)、川崎正美(3時間目出演)
【参加者】 約60人(未就学児~高校生33人とその保護者)
- 校長先生とヤッシーによる寸劇の始業式でスタート。
1時間目は、ドクター加奈子のお話「私、核兵器ゆるしませんので。」(なぜ医師が核廃絶に取り組むのかについて、分かりやすく授業)。
2時間目は、のまりんmeetsアーサー・ビナード①のまりんが読む紙芝居「ちっちゃいこえ」②おしえてアーサーさん~アーサーさんから紙芝居制作の経緯や思いを聞く~
3時間目は、おんがくのじかん「みんなで歌おう『平和の子ら』(金沢市卯辰山に建つ原爆被害者追悼碑の歌「平和の子ら」を歌う)。
終業式では、校長先生から一人ひとりに「修了証書」と「石川反核医師の会のバッジ」を手渡しました。 - 「核兵器って何?」「核兵器が使われると生きものの命はどうなるの?」「私たちはどうしたら生きていけるの?」等について、一人ひとりが学び考える時間となった「ピースな楽校」。随所に「ヤッシー・タイム」の楽しいコントが入り、最後は被爆者の願いが込められた歌「平和の子ら」を皆で合唱するなど、子どもたちが楽しめるよう工夫を凝らした内容となりました。
- 子どもたちからの感想には「核はあぶないし、二度と使ってはいけないと思った」「たのしかった」の声が並びました。
- 小学生対象ではあったものの、未就学児や中高生とその保護者も参加して好評を博した今回の企画。出演者からは「今後も、このような子どもと保護者向け企画の継続を」との声も寄せられました。
12:00~白衣の街頭キャンペーン
ヒバクシャ国際署名の協力を呼び掛ける街頭宣伝を今年も実施しました。参加は11人。当初は30分間の予定でしたが、台風による雨風のため、時間を短縮しての開催となりましたが、講演会とあわせて19筆の署名にご協力いただきました。
13:30~アーサー・ビナード講演会とサイン会
【テーマ】 この世はぜーんぶ紙芝居!!!アメリカ生まれの詩人が、この「令和原発列島」の出口戦略を語ります。
【参加者】 307人
- 金沢市卯辰山に建つ原爆被災者追悼碑の歌「平和の子ら」の合唱(歌:金沢紫金草合唱団、伴奏:坂本麻美さん)でスタートした講演会。
- アーサーさんは講演で、「丸木俊・位里さんが描いた『原爆の図』を初めて見たとき、描かれた人たちと目が合った。絵の中に入ったような感覚になり、この絵は巨大な紙芝居だ!と思った」として、紙芝居『ちっちゃいこえ』の制作経緯を紹介。さらに、「紙芝居は電気も不要、どこにでも持ち運べ、演じ手によっても変わる新しいメディア。皆さんにも是非演じてほしい」と呼びかけました。
- 講演の最後には、落語の「鼻唄三丁矢筈斬り」にかけて、核の本質を説明。核兵器は持ってしまったら使いたくなるもの、内部被ばくとは時間が経ってから細胞が少しずつ壊されていくものであると語りました。
- 予定の終了時間を大きく超過してしまったものの、聴衆はメモを取りつつ、熱心にアーサーさんの話に耳を傾けていました。
- アーサーさんのお話を聞いた参加者のなかには、「ちっちゃいこえ」を自分の住む地域で上演し広めたいという方や、「古くて新しいメディアである紙芝居を自分たちも作り広めたい」というグループもおり、紙芝居ブームが静かに始まりつつあるのを感じます。
- 当会では、来年以降も引き続き、国連核兵器廃絶デー記念イベントを企画し、被爆の実相を伝えながら核兵器廃絶を求める取り組みをさらに広げていきます。今後とも、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
■ 参加者アンケートに寄せられた「核をなくすために私たちができること」のアイディア
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1 |
署名したり学習会をしたり。みんなの話題になってもらうため努力する。 |
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情報を見わけることのできるアンテナを常にはりめぐらせ、他人事と思わないこと。 |
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無力感にとらわれず、心に秘めておかずに声を出していきたい。 |
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このような視点で語りを若い人にも聞かせたいものです。 |
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「核と人間・人類は共存できない」ひとりでも多くの人の声、力が、核廃絶、戦争のない社会につながっていくと、思います。私も、できること身近な所でがんばってやっていきたいと思います。 |
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6 |
反核の諸活動にできるだけ参加すること。署名をすすめる。誰にも、きちんと核の話をする。 |
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この世に生まれた事それだけで本来は幸せだと思います。人とくらべず、いさらず、今を楽しめればどんなに素晴らしいか。自分を大切にし、幸せであれば、みんながそうなれば戦争や核なんて考えてる場合じゃないと思います。 |
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想像に、情報のアンテナをはる。忘れないように小さな行動をする。 |
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①1人1人が自分の人生といかにコミットできるのか→私はデザイナー(グラフィック)です。メディアの関係性、デザイン、アートの伝える力をどう生かして“個”として伝えていけるのか。→どのようなメッセージをこめた作品をつくる?・・・教育現場での講演、よみきかせボランティアの育成 |
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核はなくならないと思う。ただし、戦争に使用しなければ。造ったものを使いたくなるのは人間の欲、その欲をコントロールするには、人間の意識(心)を変えないといけないと思う。先ずは平和ボケした日本人の意識を変え、発信しなくてはならない。 |
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政治が悪いので、現在のお金で動く政府を変える為、国民により多くの理解者を増す為に、多くの人々が真実を伝える努力をする。 |
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何かを使って伝え方はさまざまだけど、伝えたいって思う人たち。話し合える場、人が集まれば、そこからみんなで力を合わせて、政府に訴えることはできる。必ずなくすことはできると思うから、行動するべきだと思う。小さなことから始めることをしていきたい。 |
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このような視点で語りを若い人にも聞かせたいものです。講演会にすすんで参加することからはじめること。 |
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もっと人に、知っていただくことだと思う。 |
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あきらめず、いのちの未来がつながることを1人1人があきらめない。 |
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こつこつ伝える。「エネルギーのこと、食のこと、環境のこと」傍観者ではなく当事者になる。体験者の声をきく(フクシマ、ヒロシマ) |
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このような講演会をあらゆる世代に(特に若い世代に)めげずに持続していって下さい。 |
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署名と、常に核がない世界をめざす、という個々の意識をもつこと、かな。 |
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今日のことをまわりに伝えたい。 |
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今日のことを周りに伝えたい。 |
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署名しかないですね。 |
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今日のような会があると幅広い年令層の人に関心をもってもらえると思います。 |
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ないな~と思っていたのですが、今日の話をきいたら文化芸術を大切にすることも私のできることかなーと考えることができました。電気なしに楽しめる文化や生活の知恵を考えたいです。災害用グッズでちっさいかみしばい作ったりとか。 |
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特別な人でなくても、自分も含めて、一人一人が、今の世の中、地球の危機を自覚することで自分たちの行動を少しでも変えて、「おかしいことはおかしい」と声をあげていくことだと思います。 |
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人類は核を絶対に制することは出来ない。医療においても使うべきではないと思う。平和な核は無いということを身にしみて感じられる運動をしたいです。 |
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男性中心社会(政治)から女性が同等になっていく。 |
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今年は、はだしのゲンのTシャツを買って、人が集まるところへは着ていくユニホーム?のようにしていました。それもなかなか一目をひいたようでよかったです。他、何かいろいろありそうですが。 |
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少しずつでも続けていくことが大切かな。 |
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自分の意見を表明すること。 |
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一人ひとりの内面に向きあうことだと思います。自分自身をまずじっくり知ることが大事だと思います。 |
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「ちっちゃいこえ」の紙しばいを、自分も身の周りでよむこと、そして語り合うこと。電気をできるだけ使わない。小さなケンカを大きくしない。猫の目線になってみる。 |
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核兵器を作られる背景を知ることが必要。傍観者意識ではなく当事者意識で戦争の問題提供を知る。世界中の紛争を知る必要がある。核兵器反対の署名、危険性を知る講演会の参加。 |
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すでにあるのかもしれませんが、会員のみなさんの活動参加の想いを綴った小冊子があると宣伝も含め参加が多くなるかも・・・。金曜日のどいね原発に極力(少人数)爆と曝は根は一緒、会のみなさんも時々ぜひ参加を! |













