被爆ピアノコンサートを開催しました

石川反核医師の会では、毎年、国連核兵器廃絶デー(9 月26 日)を記念するイベントを開催していますが、今年(2018年9月24日)は当会結成30 年記念として、広島から「被爆ピアノ」を招き、例年より規模を大きくしての開催となりました。

被爆ピアノは、以前の持ち主から調律師・矢川光則さん(広島被爆2 世)に譲られ、矢川さんの手によって演奏が十分できるように修復されたもの。矢川さんは現在、6台の被爆ピアノを管理されておますが、今回はそのうちの2台をお持ちいただきました。

コンサートは、当会30年の歩みの紹介後、プログラム第1部「被爆ピアノの音色」へ。被爆ピアノの絵本「ヒロシマのピアノ」の朗読、その絵本から飛び出てきたかのように可愛らしい小学生のピアノ演奏、元持ち主の方の思い出の曲や、出演者が平和を願って自作した曲のピアノ演奏と続きました。

そして、広島出身の方による「しづかに歩いてつかあさい」の朗読後、「広島愛の川」(中沢啓治作詞)のソプラノ独唱へと移りました。この間、矢川さんより、被爆ピアノをめぐる取り組みについてもお話しいただき、被爆ピアノに託した平和への熱い思いを皆で受け止めました。

第2部は「広島・長崎から福島、そして未来へ」。金沢・卯辰山に建つ「平和の子ら」像をテーマにした歌に始まり、福島や平和に思いをはせた朗読とハープの演奏、「広島の空」のテノール独唱に続き、「ヒロシマの有る国で」の合唱でフィナーレを迎えました。

ステージに上がったピアノは、原爆による痛々しい傷跡を多数残していましたが、超満員となった会場で、被爆の実相を見せながら希望の音色を伝えるその姿は、広島・長崎のヒバクシャそのものであるように感じました。


来場者や出演者からは、「プログラム全てが良かった」、「ピアノの美しい音色と共に、戦争の歴史や原爆について考えることができた」「出演できたことに感謝」等の声を多数いただきました。
なお、矢川さんにお持ちいただいた2台のピアノのうち、もう1台はホール前のホワイエに設置。来場者も間近で被爆ピアノを見たり、触れたりと、いずれのピアノも大活躍でした。

総勢44 人の出演者に参加いただいた今回のコンサート。出演者の皆さんが企画作りから熱心にかかわってくださったこと、そしてチケット普及や当日運営も含め、後援団体の皆さんほか、大勢の方とともに作り上げたことも、今回の企画の大きな特徴でした。
ご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。

当会では、来年以降も、引き続き、国連核兵器廃絶デー記念イベントを企画し、被爆の実相を伝えながら核兵器廃絶を求める取り組みをさらに広げていきます。今後とも、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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